乾燥赤虫の金魚の餌として効果・消化
現在の乾燥赤虫はフリーズドライ製法で作られているものが一般的です
昔の乾燥赤虫はドス黒く臭いもありましたが、フリーズドライ製法になってからは赤色の綺麗な赤虫の形がはっきりとわかります。
臭いも生食い臭いはなくなり、本来の赤虫のニオイを感じるぐらいで住宅でもあまり気にせずに使えるようになっています
フリーズドライの歴史はインカ帝国でもジャガイモの保存で使われていて、日本でもカップヌードルの具材にフリーズドライ製法が使われています
金魚の餌として利用した場合、冷凍赤虫に近い栄養価と消化がフリーズドライ製法で実現されていると思います
乾燥赤虫の効果
赤虫の栄養価
冷凍・フリーズドライ製法・半生タイプなど赤虫の商品は様々ありますが、商品によって栄養価は大きく違うようです
冷凍赤虫はほとんどが水分になるのに対してフリーズドライ製法の赤虫は栄養価の宝庫です
(キョーリンさんの乾燥赤虫の場合)
蛋白質 | 60% |
---|---|
脂質 | 8.0% |
粗繊維 | 3.0% |
灰分 | 10% |
ビタミンC | 添加 |
人工餌の場合は高たんぱく質の餌でも30%~40%です
蛋白質はりっぱな体を作りあげるのに必要な栄養素になります
脂質はエネルギーの元になります
粗繊維は消化・吸収を助ける栄養素です
灰分は新陳代謝を助けます
栄養価の塊の金魚の餌です
メリット
乾燥赤虫の魅力はドリップがでないので水を汚さないことです
昔の乾燥赤虫はカッチカッチで昆虫の殻のような餌で見るからに消化に悪そうでしたが、フリーズドライ製法になってからフワフワの餌に変わっています
また、水に浮かべると水を吸い込み柔らかくなり、沈んでいきます
なんといっても保存が楽です
栄養価が高く、コストが安いことが魅力ですね
寄生虫・病原菌などの感染リスクが乾燥させることで危険性が少なくなります
デメリット
人工餌に比べてコストがかかります
天然飼料のために栄養価は高いですが、コストが高いために人工飼料と併用させることでバランスのいい栄養を与えることができます
少し価格は高くなりますが、金魚のために少しいい餌を与えたいところです
乾燥赤虫の消化
乾燥の場合は皮が固くなるので、胃のない金魚にとっては消化に負担がかかるようです
低水温時や弱った金魚に与えるのは避けたほうがいいです
現在のフリーズドライ製法に変わってからの乾燥赤虫は非常に柔らかくなり消化もよくなっています
高タンパク質の餌としてはこれ以上のものはないのではないでしょうか
水の中で柔らかくなります
フリーズドライ製法の場合はカップヌードルの具材に使われているように水分の吸収率がかなり高いです
お湯でなくても大丈夫です
以前は消化に悪いと敬遠されていた方も使いやすい仕様になっています
成長期の金魚に与えたい餌
体を作る高タンパク質の栄養価は成長期の当歳から2歳にかけて与えたい餌です
大きく育てたい場合などは蛋白質を多くとらせることで大きく育ち
見栄えも良くなります
酸化した餌に注意
どの餌でも同じですが、古くなった乾燥赤虫は栄養価は低くなり、消化器官に負担を与えます
乾燥赤虫は開封したらできるだけ早く使いきった方がいいようです
乾燥赤虫の商品
ヒカリ (Hikari) ひかりFD ビタミン赤虫 12g
蛋白質 | 脂質 | 粗繊維 | 水分 | 灰分 |
---|---|---|---|---|
65.3% | 5.5% | 3.3% | 6.1% | 8.8% |
乾燥赤虫ですが、水分が含まれていて柔らかさがあります
水に入れると柔らかく生に近い形になります
赤虫以外にもビタミンが添加されていますので、栄養価が非常に高い餌です
(赤虫、ビタミンE、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12)
ヒカリ (Hikari) 乾燥赤虫 徳用 15g
蛋白質 | 脂質 | 粗繊維 | 灰分 |
---|---|---|---|
60% | 8.0% | 3.0% | 10% |
高たんぱく質で成長期の金魚に与えたい餌です
冷凍赤虫に比べると食いは悪いですが、消化にもいいフリーズドライ製法でおすすめの餌です
コメット赤虫12g
粗蛋白質 | 粗脂肪 | 粗繊維 | 粗灰分 |
---|---|---|---|
56%以上 | 5%以上 | 3%以下 | 12%以下 |
日本初の金魚の餌『愛魚の友』を作った老舗のペットの餌会社です。最近納豆菌などの腸内細菌を特化した餌が流行っていますが、初めて納豆菌を入れたのはイトスイさんです。
餌業界のパイオニアです
コメット 徳用 赤虫・糸ミミズ ミックスフード納豆菌 21g
粗蛋白質 | 粗脂肪 | 粗繊維 | 粗灰分 |
---|---|---|---|
56%以上 | 8%以上 | 3%以下 | 10%以下 |
赤虫と納豆菌パウダーで消化にいい餌になります
水質の悪化も防ぐいい餌です
まとめ
赤虫はランチュウ飼育の専門家にとっても欠かすことができない栄養価の高い餌です
現在ではフリーズドライ製法で赤虫の栄養価をそのまま保存や消化にもいい餌になっているのが乾燥赤虫です
栄養価の高い乾燥赤虫は成長期の金魚に是非与えたい餌の一つです
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